If I feel like it. 〜電車の運転士の日常〜

思いは言葉に。昭和末期生まれ。嫁さん、娘ちゃん、チビの4人ぐらし。日常の考えたこと、レビューなど。

電車の遅延について思った話。

気になる記事がありました。

東洋経済オンラインの、電車の遅延に関する記事です。

 

toyokeizai.net

 

電車の遅れって、切実な問題ですよね・・・

大事な用が差し迫ってる時なんかは、特にです。

同業ですけど、自分でさえイライラしてしまう時があります。

 

ちなみにですが、今週の火曜、朝のラッシュアワーの遅延は凄まじかったです!

 

大型連休で、仕事始めが9日だった方も大勢いたんでしょうね。

 

週の仕事始めの日は、だいたい普段より遅れます。

仕事始め、足が重いですもんね。笑

年始とかGWとか夏休みとか、大型連休あとは顕著に遅れに出るので面白いです。

 

今年はカレンダーの並びがよかったそうで、自分の周りにも11連休だとか、正月はゆっくりできたとか、そんな人が多くいたように思います。

 

えぇ、サービス業には全く関係のないお話で・・・

 

自分はというと、三が日の間に、仕事始めを無事に終えております。

個人的に毎年恒例の、交通安全祈願もバッチリ済ませてからです。

家族との初詣は、まだです・・・

 

せっかくのいいネタなので、仕事事情を交えてご紹介したいと思います。

 

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電車の遅れのメカニズム

 

ニュース概要

 

冒頭にご紹介した、東洋経済の電車遅延の記事についてです。

 

内容は、月当たり遅れる日数の多い路線のランキング一覧です。

 

「遅延」の判断基準は、遅延証明書の発行回数。

証明書の発行は、鉄道会社が公式に遅れを証明するものです。

 

電車にキョーミのない人は、「遅延証明書」ってご存知ないと思います。

自分はというと、入社後、駅の現場に配属されるまで知りませんでした!!

 

電車が5分以上、定刻から遅れた場合に発行する証明書のことをいいます。

 

高校生のお客様がお持ちになることが多かった思い出があります。笑

先生に、「ドヤァ」って見せるんでしょうね。

 

自分も、高校生の頃に知っていればなぁ・・・

ずる休みはしたけど、遅刻は全然しなかったなぁ・・・

 

最近は便利なもので、鉄道会社のHPから取得できたりもしますね。

 

traininfo.jreast.co.jp

 

実物の遅延証明書は、こんな感じですね。

遅延証明書 - Wikipedia

 

ちょっと調べてみると、各社いろいろなフォーマットがあるんですねぇ。

比べてみるのも面白いかも。

 

自分のところも、改札鋏で「パチン!」とやるタイプでした。

切るのを失敗して、手に血豆ができるのは駅員あるあるです。笑

 

懐かしくて脱線気味です!

 

 

電車の輸送計画について

 

さてさて。

電車はもちろん、ちゃんと時間通りに動くように計算されています。

ダイヤグラム」というやつです。

通称「ダイヤ」ですね。漢字では、「運行図表」です。

 

その図表の線の見た目が、ダイヤモンドのように見えることからダイヤ・・・というのは誤りなんですってね!

知らなかった!!まじか、ウィキペディア先生!!!

ダイヤグラム - Wikipedia

 

 

ですがやはり、計算通りにはいかないものです。

記事中にも、こんなことが書かれています。

 

 国交省の調べでは、10分未満の遅延の主な原因は、乗車時間の超過、ドア再開閉、急病人の発生といった部外原因が94%を占める。車両故障や電気設備の故障といった部内原因は6%しかない。

 

例えば・・・

20駅ある路線だとして。

各駅10秒ずつ遅れるだけで、200秒→3分以上の遅れです。

ドアの開け閉めのやり直し、駆け込みを待っている時間でカンタンに10秒以上が過ぎます。

 

で、車の渋滞の仕組みと同じで、前に遅れている車がいると、後続はもっと遅れるんですよね。

不思議ですけど、アレと同じ感じです!

遅れの積み重なりで、自然発生的に、雪だるま方式で遅れていきます。

 

もちろん、悪いのは乗客のせいばかりではありません。

鉄道会社の対策不足も多いにあります。

 

そもそもの話になってしまうんですけどね。

首都圏に人口が一極集中しすぎている、という問題があります。

 

物理的に捌ききれないんです。

 

ラッシュ時間をずらしてもらおうと、各社とも分散乗車を呼びかけていますけど・・・

フレックスタイム制とかリモートワークとか、行政も呼びかけていますけど・・・

 

馴染まないんでしょうねぇ、国民性ですかねぇ・・・

 

業務研修でも、「輸送計画」というコマで上記のような内容の講義を受けました。 

magicblacklotus.hatenablog.com

 

出社時間に合わせて、首都圏大移動する人を物理的に捌くには、輸送力を増やすしかありません。

輸送力を増やすには、電車の本数を増やすのが手っ取り早いんですが、システム的に限界です。

となると、①スムーズな運行②システム改善

の二つを目指すわけです。

ダイヤ改正だったり、鉄道技術の開発だったりですね。

 

 

 

運転士ができること

 

国家資格をとる時の試験項目の一つでもあります。

回復運転」といいます。

 

つまり、急ぐんですね。

正直、たかがしれてます・・・

秒単位とかしか回復できません。

 

でも、車掌サイドでも回復作業を同時に行っています。

駅の停車時秒を、ギリギリまで削ぎ落とします。

 

地道な1秒1秒を稼ぐことで、現場サイドでは遅延が拡大しないように頑張ってます。

もちろん、安全が第一なんでご安心ください。

 

 

乗客としてできること

 

自分も一乗客として、気をつけています。

 

・駆け込まない

・歩きスマホしない

・動く(動きそうな)電車に近づかない

 

これがないだけで、めっちゃスムーズになります。

目の前で、乗りたい電車のドアが閉まるの、悲しいんですけどね・・・

 

ベビーカーで駆け込んでる親御さんとかみると、もうね。

我が子を押しつぶしてまで乗りたいんかい!って思いますね。

 

ドアに挟まれるのも、結構痛いですから。

教育上もよろしくないでしょ。

ゆとりがない大人、かっこ良くないんじゃないかな。

 

焦らず急がず。

ゆとりを持つべきタイミングなんだなあと諦めて思い直しております。

 

 

 

えーと、年末年始の話まで書こうと思ってたんですが・・・

なかなかのボリュームになってしまいましたので。

またの機会に記事にしたいと思います。

 

それでは、気が向いたら、また。